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【ざっくりキャリアセミナー】第二回:運動に関わる職業紹介をするよ!(その④)
まいどです。
アスレティックトレーナーの田子です。
前回の更新から期間が空いてしまいましたが第4回です。
大分長編にになってしまいました💦
読み返してるとけっこう誤字脱字があったり(苦笑),少しリライトしたりしてるのでもし読み返したい方がいれば
それでは続きです。
今回はスポーツに関係するけどあまり運動現場には出てこない職種を紹介していきます。
7.マネージャー/エクイップメントスタッフ/事務職
ちょっとまとめた感じになってしまいました💦
日本語的には最後の『事務職』がしっくりくるかもしれませんが,要するにスポーツチームや施設のマネジメントをする役割の方たちです。
日本ではスポーツチームのマネージャーと言えば,女性の方が水くみをしたり,スコアをつけたり,洗濯をしたりと……と思われている年代の方もいるかもしれません。
この際はっきり言いますが,【若干古い体質のチーム】は乱暴な言い方をするとこんな感じで【雑用をする役割】をマネージャーと称しているかもしれません。
※本来この辺は指導者がやるべき,という考えもあり私もそう思ってます。
ところが,ビジネス用語で【マネジメント能力~】と言われるように,本来はマネージャーとはチーム全体の設計や役割分担を指導したり,方々の仕事の橋渡しをしたりと決して雑用業務を行うだけでないことは想像に難くないと思います。
と,いうことであくまでも本来の『マネージャー』という役割の【あるべき姿】を行っている方ということで本項で紹介していきます。
↑こういう方がマネージャーってわけじゃないんだよ💦
もっとも,この役割に青春をささげている学生もいるので,重要な役割であることは間違いないです…
例えば,学校部活動チームレベルでは試合の申し込みや合宿の際の各手配(移動や宿舎など),物品の購入(ユニフォームや消耗品など)はチームの指導者などが兼業して行うことが多いかと思います。
しかし,実業団やプロスポーツチームの規模になってるくと人数や金額も大きくなってくるため専門の職種が必要になってきます。
(グラウンドの管理や,設備の工事依頼,スポンサーやCMの出演管理など)
この辺りの管理を一任され時には選手や指導者と対等に仕事をする役割がスポーツチームの『マネージャー』になります。
決して上下関係があるわけでないと思うんですよね。
芸能人のマネージャーなどと近い役割ですね。
個人的にはあっち方が本来のマネージャーって感じです。
マクロスFのシェリルとグレイスみたいに一緒に仕事してる(ビジネスパートナー)ってのがいい。
海外のスポーツチームでは物品の管理に特化した専門のスタッフがいたりしてこれを【エクイップメントスタッフ(あるいはマネージャー)】などと言っていました。
※特に道具の多いスポーツ(野球やアメフトなど)はロッカーに大量の物品があるので練習毎に補充や確認が必要なのだそうです
アリゾナ州立『大学』(プロチームですらないw)のエクイップメントルーム。
スポンサーが入った公式ユニフォームの備蓄が大量にありました
スポーツチームを管理(=指導者や選手がスポーツ活動に専念)するには必要な役割ですよね!
プロスポーツチームまでいかなくても,私のように民間スポーツチームやスクール運営をしていると管理のための事務作業は規模によりそれなりにぼう大になります。
そのため,ある程度の段階になると専任のマネージャーが必要になります。
また,マネージャーはもちろんそのスポーツの事情に詳しいことやチームへの愛着も大切になりますが,こういった方には高い事務処理能力(タスク管理や出入金管理・パソコン業務)が求められます。
私の知人にもサッカーチーム(Jクラブの傘下チーム)のマネジメントを行っている方もいますが,今後このような地域スポーツクラブが盛んになることでこういった業務が出来る人材の需要は高まる事でしょう。
何度も言っている通り,スポーツ職は【脳筋じゃダメ】なんですよね。マジで。
スポーツ指導をしたい方もそれに専念したい気持ちのは分かるのですが,ある程度の規模に成長するまでは兼業できる能力を持たないと自身で独立して仕事を行うことは難しいでしょう。
私自身も,今後も学んでいきたい分野になります。
8.メディカルトレーナー/マッサー/セラピスト
と,いうことでやってきました。
職業紹介ってよりも事情紹介に近くなるなこりゃ。
ということでやっていましょう(‘ω’)ノ
日本ではこのへんも『トレーナー』と広義的に一緒にされてしまう(これはメディアの影響もあるかもしれませんが……)役割です。
ここでは,ある程度重なり合う部分はあるにしても選手のケア(海外で学ばれているトレーナーはトリートメントと言っていました)を担当する方に限定して書いていきます。
日本では,古くからこの辺りの役割を【鍼灸/按摩・マッサージ師】【柔道整復師】ほか,【理学療法士】または医師が担当していました。
いわゆる医療系の国家資格の方たちです。
国家資格で,スポーツ選手に限らず人の身体を触り,治療行為を行う事を【認められてる】職業の方々です。
日本の『アスレティックトレーナー(以下,AT)』が立ち遅れているのはこの辺りが原因だと思っていて,現役のトレーナーも【選手に治療行為を行う】ためにATがこの辺の国家資格を取得……あるいは国家資格を取得した方がATとしてスポーツ現場で治療行為を行っている場合が多いんですね。
ところが,海外ではATがこれらに代わる医療資格として認められていて,【認められている】業務,あるいは社会的地位が日本より大きくなっているわけです。
そんな訳で日本では
■ 医療行為ができるけどATではない『トレーナー』
と
■ 医療行為ができないアスレティックトレーナー(田子はこれ)
という正直わけのわからない2つの『トレーナー』が存在することになりました。
ので,ここでは敢えて『医療行為が出来るスポーツ現場に関われる人』ということで【その①】で紹介したATとは別にここに記載した次第なのです(´・ω・`)
最近では,公認ATと医療資格(特に鍼灸)を同時に取得できるような通い方が出来る学校やダブルスクールをする学生も増えてきました。
ATのみ持っている田子は,個人的にこれは肯定的にとらえているのと同時に【仕方がない】とも思っています。
なので,田子は基本的にトリートメント行為をペアストレッチやセルフケア指導・クーリングダウンの指導の範囲内で行います
そりゃ国家資格の方が法律的に認められているわけだから,ATが国家資格にならない限り【対等にすらならない】のが現状なわけなので。
ただ,ひとつ言えることはスポーツ現場では【国家資格持ち】だけが決して有利ではないということを伝えていきたいということです。
当然これらトリートメント専門のスタッフは資格取得の際アスレティックトレーニングについては学ばずにスポーツ現場を目指すわけです。基本的に。
対して,我々は法律的には認められていない部分はあるものの,スポーツ現場でより実践的な技能を身に着けている訳です。
もちろん,これら2つのトレーナーの一長一短はあるのでしょうが,日本のAT事情がこうなっていまった以上やはりここは『お互いに協力しあう(相互補完)』ことを常に考えて欲しいと……田子は思っています。
この辺の想いは後日【田子が目指すトレーナーの理想形】という形で書いてみたいと思います。
(2020/5/17現在coming soon)
さて,大分お話しが広がってしまいましたが……
とにかく,治療行為だけがトレーナーの仕事じゃないってわけですね。
あくまで一部分ということです。
もし,トレーナーの仕事のイメージが『治療行為』となっている学生は,厳密にはそれは『治療行為をスポーツ現場で行う人』(=狭義的にはトレーナーじゃないかも)ということになる訳です。
そんなわけで,あくまで関連業種としてまとめてみました!
次回もよろしくお願いします(‘ω’)
こちらに更新したのでぜひご覧ください!