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【ざっくりキャリアセミナー】第三回:パーソナルトレーナーはマッチョじゃないといけないの?

まいどです。
アスレティックトレーナーの田子です。

6月から9割くらい通常営業になったので更新頻度が下がっております……orz
とはいえ,継続力のない企画は大ッ嫌いマンの私。

こうして少しずつ情報発信を続けていけたらと思っております。

さて,今回のテーマはこちら【パーソナルトレーナーはマッチョじゃないといけないのか】
と言った感じの内容を書いてみたいと思います。

第一回がコーチの競技力……という側面だったのでもしかしたら若干似てるのかもしれませんが…
自身の経験も踏まえてお話ししたいのでよかったら読んでみてください。

それではイッてみましょう(‘ω’)ノ

はじめに

最初にお断りしますが,決してマッチョ……要するにバルク系の人だけがパーソナルトレーナーをしているわけではありません。

もちろん読んでくれた既に業界で働かれている方にとってはあたりまえですが💦
タイトルはあくまでも逆説的な意味で見て頂ければと思っています。

我々パーソナルトレーニングを専門とする人にはコンディショニングが得意な人,私の様にランニングが専門の人……など決して筋トレ大大大大大好き!って人だけがパーソナルトレーニングを指導しているわけではありません。(好きな人もいるけど。)

あ💦
あとフィジーカーやボディビルダー向けのトレーニング指導をしている人にマウントをとりたいわけでもありません。筋トレ好きな人にもっと得意な人が教えるのは当たり前に必要です!

ここ十数年で,筋肉系の人の市民権はずいぶん得られていると感じますし,コンテスト実績を肩書にすることは自身の肉体で多くのトレーニングや食事のコントロールを実践した結果を分かりやすく表現できる方法なので一つのブランディング手法としてはアリといえばアリだと思ってます。

……もちろん,一般の方に指導する以上は基本的な知識が必要……ということは過去の記事にたくさん書きました。

ただ,世間にパーソナルトレーナーという職業の認知が高まっていく上で,イメージ先行して欲しくないという想いをこめて敢えて【マッチョだけがパーソナルトレーナーじゃない】と伝えていきたいです。

TVなどメディアで業界の方が出てきた際に,肉体美を披露したり(ばえるしね),筋肉を笑いにしたりすることで「パーソナルトレーナー=筋肉マン」みたいなイメージになって,それが次世代の業界を目指す子どもたちにまた歪んだイメージを植え付けることになるのが,たまらなく嫌なワケです。

つづけましょう。

バルクがないことでナメられた話

今から7,8年ほど前…(なので2012年度かな?)
私はフリーのパーソナルトレーナーとしてあっちこっちで運動指導を始めた元年でした。

いきなり外部からの集客だけでは食っていけないと感じた当時の私は,某老舗フィットネスクラブの店舗所属のパーソナルトレーナーに応募し,面接を受けることになりました。

当時,そこの会社は絶賛パーソナルサービスを開始直後で,私の様な新参にも参入できる余地があったわけですね。
で,神奈川県内のとある店舗でそこの支配人クラス(要するに店長ですね)の方とお話しをしましたが終始なんとも上から目線の内容だったワケのを覚えています。

特に印象的だったのは「キミの体系はトレーナー向きじゃないね?」くらいのことを(結構マジで)言われ,要するに分かりやすい筋肉がある人が売れると,その方は思っているようでした。

私は当時流行の兆しにあったランニングパーソナルをメインにしていたので,店舗内でのランイベントを開催したり,既にランニングをしていてジムにも来ている方にランニング向けのトレーニングを指導したい…という意向なども伝えていたのですが,どうもこの時私は「別に筋肉だけがパーソナルトレーナーのウリじゃないだろう」と思いながらそこはなんとか収めて一応採用となりました。

因みに,そこの会社とは割と短い期間の契約で終了しました。
理由はいくつかあるのですが,一番の理由は【パーソナルトレーナーをサポートする体制があまりにもない】ということに尽きます。
予約方法や集客ツール(館内POPなど),その他店舗内における位置づけが他社より劣っていたからです。
(今は改善されているかもしれませんし,そこのお店が独特だったのかもしれませんが……)

まあ,これだけで一本記事書けそうなのでこの会社の批判はこのへんにしておきます(笑)

尚,別のところにもっていったこの企画はそれなりに盛況だったのでやっぱりここで続けずに良かったと今でも思ってます( ゚Д゚)ザマミロ


一応パーツモデルとかもするくらいにはちゃんとした身体なんだけどなぁ……笑

肉体はロールモデルにしやすいけど

そんな感じで,業界の中の人ですらそう思ってる人もいる事実があった,ということです。
まあもう大分前の話だけどね。

今でこそ,少しずつパーソナルトレーニングで生計を立てている人が増えてきていて,より個別性を発揮するためにオリジナリティを出した打ち出し方をするトレーナーも多いと思います。

それでもやはり今はボディメイクやダイエット系パーソナルジムの店舗では資格などよりトレーナー自身の肉体……つまりコンテストの実績や指導した方の画像をウリにして集客している場合も多い印象です。

このあたりについて私自身は懐疑的に見ているわけでもなく,冒頭にも書いた通りやはりトレーナー自身がロールモデルになるという戦略はアリだと考えています。

だからこそパーソナルトレーナーのイメージがそっちに寄っちゃうのが少しだけ心配なワケです。

専門学校なんかでもボディメイクが専門の学科が出来たりしてて……
パーソナルトレーニングのいち分野…という実は市場全体でみたら超ニッチな方なのに,それが専門のパーソナルトレーナーだけが増えて飽和するのも心配しております。

そう考えると,やはりコンディショニングや機能改善,ジュニアアスリート指導など多くの方を対象としていくことも視野に入れたパーソナルトレーニングを修めることが大切なのだと考えています。

社会全体を考えると高齢化社会だったりするしね。

まとめ

ただ,スポーツコーチの競技力の話と一緒で,自信のトレーニング経験はやはり大切だと考えます。

アスリート出身であれば,現役時代の経験だけに頼らず,NSCA協会などが提唱する基本的な……あるいは伝統的なトレーニング手法をきちんと身につけ,例え自分自身に合わなくても人には自信をもって勧められるように多くの分野の“引き出し”を持つことがパーソナルトレーナーにとって重要となります。

その結果,どこへ出しても恥ずかしくない肉体であればそれをウリにして集客すればいいし,他にも分かりやすい実証例が挙げられればそれをウリにすれば良いとは思っています。

そんなことを考えながら,やはり私もこんな細い肉体ではございますが,今日もトレーニングをするんです。


陸上競技の跳躍選手らしく細い肉体は今後も維持になると思います。
「私らしい」スタイルを見つけている最中です。

田子 政昌

-たご まさあき-

パーソナルトレーナー、ランニングコーチ、かけっこ・陸上教室事業の運営、執筆業、モデル業など、幅広く活動中。2020 年にパーソナルトレーニングジム VITALIZE を設立。誰にでも【 わかりやすい 】 そして 【 楽しい 】 レッスンを常に心がけ、子どもから高齢者、運動初心者から日本代表アスリートレベルまで幅広くトレーニング指導を行っている。