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【ざっくりキャリアセミナー】第二回:運動に関わる業種紹介をするよ!(その②)

まいどです。
アスレティックトレーナーの田子です。

シリーズの第二回です。
運動やスポーツに携わる業種を【あくまで田子なりに】【ざっくり】と紹介していきます。
あとスラムダンクネタを多用します。

少しでも他の方と違った視点から業界をお話し出来れば幸いです☺

それでは前回のつづきからいってみましょう(‘ω’)ノ

3.スキルコーチ/監督

スキル(技術)コーチは分かるけど『カントク』ってなんだよwww
って思った方多いと思います。

仕方ねぇじゃんNSCA(※)とかにはこう紹介されてるんだから(# ゚Д゚)

【知らない方に】
National Strength & Conditioning Association…アメリカ発祥のトレーニング協会。
日本を含めた全世界に支部があり,スポーツ・運動分野では世界トップの登録者がいる団体のひとつ。田子はここの公認パーソナルトレーナー(CPT)とトレーニング専門家(CSCS)をそれぞれ2008年・2013年に取得しています。

要するにスポーツチームの指導者って感じです。

海外ではトレーナーとこういったスポーツ種目指導をするスタッフは結構明確に分かれていて,コーチや監督は競技の技術指導やプレイの方針,試合の際の作戦指示を出す役割です。


国民的スポーツ漫画といえば『スラムダンク』
選手以外にも安西先生を始め個性的でとってもいい監督がたくさん出てきますよね!

アスレティックトレーナーや後述のストレングスコーチは互いに意見を出し合いながらチームの勝利のために様々な方針を決めたりするわけなんですが……

日本のスポーツ界……特にアマチュアスポーツ界……要するに学校部活動ではぶっちゃけこのへんがかなり立ち遅れていて,チームのコーチや監督のチカラが絶大なパターンが多いです💦

チームの監督(正直専門ではない人)がウエイトトレーニングのプログラムを決めたりしてて,トレーナーがただのアシスタントに成り下がってたってことも……ホントヤダ

それこそアメリカなどでは学校に常駐のアスレティックトレーナーがいたり,スポーツに力を入れているようなところだとトレーニングルームに常駐のストレングスコーチがいます。

(アメリカのATが日本で言う”保健室”的に役割なのは医療制度などの違いもあるのでスポーツだけが理由ではないです。とはいえ,AT自体の役割がきちんとされていて社会的地位も高いです)

部活動(スポーツ種目)に関係なくそこを利用して,常駐スタッフの指示を受ける訳ですね。
もちろんきちんと連携しあっているので目的が逸脱することはありません。

 

話がそれましたが,
スポーツチームで仕事をイキナリ目指していくのは正直難しいように思えます。私は。

というのも,プロ野球をイメージしてもらえれば分かると思いますが,まず長くチームに関わっている人も多いですよね?

もちろん業績が悪いと降ろされたりもしますが,別のチームでまた再起用,ということもあるでしょう。

要するに中々席が空かないわけです。
何なら選手以上に循環しないこともあるわけで(更に言うと選手よりも座れるイスが少ない)

なので,少年野球チームの監督ならまだしもある程度【仕事として成立する(超重要)】コーチ・監督になる……端的に言うと資金が潤沢なスポーツチームに携わるにはそれなりに業界のコネクションが必要になるでしょう。

じゃあコネクションとはどこから作るかというと,やはり外で実績を積むしかなさそうです。

選手として活躍したことがあればある程度の業界の認知が上がるでしょう。
(なのでキャリアプランとしてまず選手活動を頑張る事は悪いことではありません)

晩年,後輩選手への指導力をアピールしたり,交友関係が広ければ現役引退後のセカンドキャリアとしてスキルコーチや監督への道をスタートできることがあるかもしれません。

スラムダンクでいうところの藤真は向いてるけど流川は多分向いてないって感じだね!ファンの人すみません
  
左:翔陽の藤真くん 右:湘北の流川くん
とはいえこれでも高校生なのでこれから大人になっていったら二人ともきっといいコーチになれると思います(多分)

また,スポーツチームに携わる他の職種(トレーナーなど)も最初はアシスタントなどから入ったりするので賃金も満足でなかったりするため,パーソナルトレーナーなどを兼業しながらチームに携わっている方も多いようです。
私のガッコの先生も上手く”つなぎ”で講師をしてる方もいました。

(特にシーズンオフの時期や契約が切れてしまった際は仕事がなくなってしまうのでそもそも一本にすることにリスクがある)

よって私は既に別の記事でもお話しした通り【なんでもやってみる】……つまり様々な経験を積むことでいずれ自分の一番したい事をつかみ取る!という事を大切にしています。

事実,私は陸上クラブチームの代表とトレーナーを兼業(どちらも仕事として)出来ているからね。
長く生き残り続けるためにも,ね。


民間の陸上クラブチームですがトレーナー業の他にコーチ・監督業も今は出来ていて楽しいですマジで。

4.ストレングスコーチ/トレーニングコーチ

スポーツチームなどでいわゆるトレーニングを通じてストレングス(筋力や持久力など身体パフォーマンス強化)とコンディショニング(この場合シーズン通しての状態維持と思ってもらえればいいです)を担当するスタッフですね。

スポーツ種目によってはアスレティックトレーナーと連携してケガをした選手の復帰サポートやウォーミングやクールダウンを担当したり,ランニングなどフィールドトレーニングも担当したりします。

もっぱらトレーニングルームでウエイトトレーニングを指導するイメージもありますが,大切なのはトレーニングを指導する技術………

だけではないです。

 

【選手の状態】と【トレーニングの目的】をきちんと把握する技術が必要ということです。

要するに,アプローチの一つとして筋力トレーニングがあるわけなので,当然それ以外の方法で選手をより良い状態に持っていくことも考えないといけないわけですね。

例えば,過体重のアメフト選手の体組成(脂肪量・筋肉量)を改善する……
ラグビーでチームプレイを達成するために足の遅い選手のスプリント力を上げる……
バスケットでリバウンドをとりたいのでチーム全体のジャンプ力をアップさせる……など


2006年にアリゾナ州立大学に行った時の写真。ここが大学の『共通の』トレーニングルーム。
もうステーション多過ぎてひくよね(笑)アメフトとか強いチームは更に別に場所があったりする。

これらを適切に測定,評価し,なぜ低いのかを考え,問題のある選手には個別に指導する……などパフォーマンスをきちんと見てからプログラムを考えないといけないという訳です。

また,大人数のチームを少人数のストレングスコーチが担当する場合,トレーニングルームの回し方(ペアを組ませたり,共通メニューの作成など)や,モチベーションを上げるための工夫(トレーニング数値を見える場所に張り出したり)などより円滑にトレーニングを遂行するための環境づくりを考えることも大切なミッションの一つです。

トレーニングルームの機材配置や安全管理なども入れると,ホントに工夫する事が山ほどある仕事です。

個人的には,トレーニングが好きな人”なんか”よりもアイデアをたくさん持ってる問題解決能力の高い人がよっぽど向いているのではなかなぁと思ってます。


ストレングスコーチに関わらず,トレーニングの創意工夫が出来る人は向いていると思うんだよなぁ……
ちなみに,田子はこのシーンめっちゃ好きです。泣いた。

今回も色々書いてみましたがどうでしたか?

次回はもうちょい一般の方と触れ合う機会も多いフィットネス畑の方々を紹介します!
続きはこちらからどうぞー!!

田子 政昌

-たご まさあき-

パーソナルトレーナー、ランニングコーチ、かけっこ・陸上教室事業の運営、執筆業、モデル業など、幅広く活動中。2020 年にパーソナルトレーニングジム VITALIZE を設立。誰にでも【 わかりやすい 】 そして 【 楽しい 】 レッスンを常に心がけ、子どもから高齢者、運動初心者から日本代表アスリートレベルまで幅広くトレーニング指導を行っている。